雨樋の修理・交換の費用は?安くお得な交換方法と相場を解説

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雨樋の修理・交換の費用は?安くお得な交換方法と相場を解説

雨樋の修理・交換の費用は?安くお得な交換方法と相場を解説

住まいには必ず設置されている雨樋ですが、普段から雨樋を細かくチェックしている方はそう多くないでしょう。
しかし、実は雨樋の破損や詰まりなどの不具合は、雨漏りが発生する大きな要因にもなりかねません。
雨漏りが発生すると、建物全体の老朽化・耐久性の低下にも繋がるので、できるだけ早めに対処しましょう。
しかし、いざ雨樋の不具合を発見したとしても、次に気になるのは雨樋の修理・交換の費用ではないでしょうか?
こちらのページでは、雨樋の修理・交換の費用相場や、安くお得にできる交換方法などについてご紹介します。

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雨樋修理・交換の必要性について

雨樋修理・交換の必要性について

上述で「雨樋の破損や詰まりなどの不具合は、雨漏りが発生する大きな要因になる」とお伝えしまいしたが、改めてここで雨樋修理・交換の必要性について解説します。

どんな建物にも必ず設置されている雨樋ですが、雨樋は屋根に降り注いだ雨水を集め、地上へと排水するという役割を担っています。
逆に言えば、雨樋が正常に機能していなければ、屋根に降り注いだ大量の雨水を適切に排水できなくなるということです。

雨樋に破損や詰まりなどが起こり、雨水を適切に排水できなくなると、溢れた雨水が想定外の箇所に流れ込んだり溜まったりします。
そうなると外壁、特に木部を腐食させたり、建物基礎部分を劣化させたり、さらにはシロアリの繁殖など二次被害の発生に繋がってしまうのです。

外壁や屋根は耐久性の高い素材が使われています。
一方、雨樋に使われている素材は大きく分けて、塩化ビニール・ガルバリウム鋼板・銅・アルミニウム・ステンレスの5種類です。
この5つの内、最も普及している素材は最も安価な塩化ビニールですが、塩化ビニールは耐熱性・耐衝撃性に乏しいという特性があります。
そのため、他の素材や外壁・屋根より早く劣化が進行したり、外的要因で意外と簡単に破損したりするのです。

築10年程度で、「外壁も屋根も綺麗だし、建物に何も問題無いな」と思っていても、実は雨樋だけ劣化したり破損が起こっていたりというケースも少なくありません。
また、住まいが森や山の近くであれば枯葉が雨樋に溜まり、腐葉土となって雨樋を詰まらせるといったことが多いです。

この記事をお読みの方はぜひ一度、ご自宅の雨樋が破損していないか?不具合が起こっていないか?を確認してみてください。
もし不具合が発生している場合は、雨漏りなど甚大な被害が発生する前に早めの修理・交換を検討するようにしましょう。

雨樋が壊れる・不具合が起こる原因は?

雨樋が壊れる・不具合が起こる原因は?

雨樋が壊れる、あるいは不具合が起こる原因は以下のような要因が考えられます。

  • 枯れ葉などゴミが詰まる
  • 経年劣化でヒビ割れや歪みが起きている
  • 自然災害(台風時の強風や飛来物、雪の重みで壊れる)
  • 屋根の勾配に問題がある

雨樋の不具合で最も多いのは「ゴミの詰まり」

この内、最も多い事例は「枯れ葉などゴミの詰まり」です。

雨樋の構造の図解

これは雨樋の構造の図解ですが、雨樋は屋根に降った雨水を集めて流す「軒とい」、地面に対して垂直に設置された「たてとい」、そしてそれらを繋ぐ「集水器(じょうご)」によって構成されています。
この中で「集水器」には枯れ葉や砂・埃、虫の死骸といったゴミが溜まりやすく、定期的に掃除を行わないと雨水の流れを塞いでしまいます
場合によってはゴミの重みで集水器自体が破損することもあるので、定期的にチェックするようにしましょう。
もし集水器にゴミが溜まり雨水の流れを塞いでいる場合は、雨天時に集水器から水が溢れ出ているのが確認できるので、ぜひチェックしてみてください。

築20年以上の雨樋は要注意!

雨樋はそもそもそんなに頑丈な設備ではなく、寿命はおよそ20年程度とされています。
ただし、これはあくまで雨樋全体の話であり、前項で解説したように雨樋の素材には大きく分けて5種類あり、最も普及しているのは塩化ビニールです。
塩化ビニールは雨樋の中で最も耐久性の低い素材なので、20年を待たずして何かしら破損や不具合が起こりやすい素材です。
ご自宅の雨樋が塩化ビニールの場合、寿命とされている20年のおよそ半分、10年程度で専門業者の点検・診断を仰ぐようにしましょう。

また、雨樋自体の耐久性に目が行きがちですが、雨樋の中の金具や雨樋を固定している金具などの破損・劣化にも注意が必要です。
雨樋をご覧いただくとおわかりのように、雨樋は金具によって外壁や屋根に固定されており、カーブになっている雨樋の中には金具が入っています。
その金具が劣化や破損することで雨樋に傾斜がついてしまい、雨水をうまく排水することができなくなり、劣化が進行して破損してしまうのです。
雨樋をチェックする際は、固定している金具にも不具合がないか?を併せて確認するようにしましょう。

自然災害に備えて火災保険への加入も検討しよう

台風が上陸した際の強風や飛来物、あるいは豪雪地帯なら降り積もった雪の重みで雨樋が壊れるケースもあります。
豪雪地帯は積雪に対して「雨樋補強」「雪止め」などで対策をしている住まいが多いですが、普段雪が積もらない地域では積雪に対する備えができてない場合が多いです。
一度の積雪で雨樋が壊れる場合もあるので、雪が少ない地域での突然の降雪には注意が必要です。

いざという時に備えて、自然災害による被害、「風災」の項目がある火災保険に加入しておくのがおすすめです。
火災保険について、申請の条件や注意点はこちらの記事に詳しくまとめています。

外壁塗装・屋根修理に火災保険は適用される?条件や注意点を徹底解説

ただし、自然災害後は災害に便乗する悪徳業者が急激に増えるものです。
保険の申請をする前から、「火災保険で屋根修理を無料で!」「絶対に保険がおりるので大丈夫です!」など、「無料」や「絶対」と口にする業者は悪徳業者であると疑いましょう。

雨樋修理の種類について

雨樋修理の種類について

雨樋修理の種類は、大きく分けて3種類の方法が考えられます。

  • 雨樋・金具の両方を交換
  • 雨樋のみ交換し金具はそのまま
  • 雨樋・金具の両方とも交換しない

この内、「雨樋・金具の両方を交換」する場合、現状の雨樋がどんな被害状況であっても根本から解決することができます
ただし、費用面では最も高額になるので、頻繁に行うのではなく外壁塗装や屋根工事など大掛かりなリフォームの際に一緒にやってしまうのがおすすめです。

「雨樋のみ交換し金具はそのまま」という場合、両方を交換する場合と比べて費用を抑えることができます
築10年以内で、台風など自然災害で雨樋だけが破損したという場合には、こちらの方法で修理するのが良いでしょう。
しかし、築年数が10年以上経っている場合、金具にも錆や曲がりが発生し、雨樋の勾配が狂ってしまっているケースもあります。
その場合は症状の根本的な解決にはならないので、雨樋・金具の両方を交換するのがおすすめです。

最後の「雨樋・金具の両方とも交換しない」ケースだと、工事自体を行う意味があまりありません
この場合、破損箇所をコーキングで塞ぐ、曲がった金具を針金などで強制的に持ち上げる、といった作業になります。
あくまで急場凌ぎの工事であり、症状の根本的な解決にはならないので、せっかく業者にきてもらのであれば、しっかり直してもらうようにしてください。

雨樋修理・交換の費用相場について

それでは、皆さんが一番気になっている雨樋修理・交換の費用相場について解説します。

どれくらいの広さの建物に施工するのか?何階建てか?雨樋の素材には何を使うか?など、費用を決定する要素は数多くあるので、一概に定額を算出するのは難しいですが、一般的な雨樋修理・交換の費用相場は以下のようになっています。

修理・交換の作業内容
費用相場
部分的な雨樋修理・交換
3万円~5万円
建物全体の雨樋修理・交換
20万円~40万円
雨樋塗装
5万円~15万円
雨樋の清掃
1万円~3万円

では順に各項目の内訳を見ていきましょう。

部分的な雨樋修理・交換

自然災害や突発的な事故などで雨樋が部分的に割れたり破損した場合に行われる工事です。
雨樋にどんな素材を使用するかにもよりますが、一般的な相場は雨樋一箇所あたりにつき3万円~5万円となっています。
修理・交換箇所が二箇所になる場合は、倍の6万円~10万円が必要となります。
部分的な修理・交換の場合は大掛かりな足場設置の必要が無く、ハシゴなどで対応できるケースもあり、必要となるのは、

  • 職人の作業費
  • 雨樋の材料費
  • 高所作業費
  • その他諸経費

で収まる場合がほとんどです。
見積もりをもらった際には、上記の各項目がどういった費用内訳になっているかを確認しておきましょう。

建物全体の雨樋修理・交換

建物全体の雨樋修理・交換の場合、部分的な修理・交換と比べて費用が格段に増えます。

  • 職人の作業費
  • 雨樋の材料費
  • 足場設置費
  • 既存雨樋の撤去・処分費用
  • 高所作業費
  • その他諸経費

費用が増える最も大きな理由は、高所作業に必要となる足場の設置費用です。
雨樋工事だけでなく塗装工事や屋根工事など高所作業を行う場合、足場は必須の設備となります。
足場の設置費用はおよそ15万円〜20万円であり、費用相場の半分以上を占めているのがおわかりいただけると思います。
加えて、既存雨樋の撤去・処分費用も発生するため、部分的な修理・交換と比べると費用がかさんでしまう訳ですね。

見積もりをもらう際には、見積もりの内訳が「一式」になっていないかを確認するようにしてください。
作業箇所が建物全体となると見積もりに記載する項目が非常に多くなってしまうので、見積もりを「雨樋工事一式」とまとめてしまう業者も少なくありません。
しかし「一式」表記の場合、何にどれだけ費用が発生しているのか?足場費用はいくらなのか?などがわからなくなり、不要な経費を追加されてしまっている恐れもあります。
また、工事が終わった後で作業されていない箇所があったとしても、「あそこは見積もりに入ってないんです、あそこを作業するなら追加費用が必要になります」と言われてしまう可能性もあります。
見積もりにはしっかりと内訳の詳細が記載されているかを確認するようにしましょう。

雨樋塗装

雨樋の破損は塗装で直すことはできませんが、色褪せを蘇らせたり、劣化を防ぐことができます
どちらかというと、修理目的ではなく劣化の予防を目的として行われるのが雨樋塗装です。
雨樋の塗装だけを依頼しても足場を設置する必要があり、どうしても費用が割高になりがちです。
基本的には雨樋塗装だけを単体で行うのではなく、外壁塗装や屋根塗装を行う際に同時に行うのが良いでしょう。

雨樋の修理・交換が安くお得になる方法とは?

雨樋の修理・交換が安くお得になる方法とは?

雨樋の修理・交換を安くお得に行う方法として真っ先に思い浮かぶのがDIYではないでしょうか?
しかし、普段から建築業に従事しているなど、建築工事に精通している人以外は雨樋の修理・交換はDIYしない方が良いでしょう。

屋根も雨樋も取り付け位置や勾配などが決まっており、それに応じた適切な工事を行わなければ、想定外の雨水の流れになってしまい、別の箇所から雨漏りが発生する要因ともなりかねません。
「本来なら雨樋修理だけで解決していたのに、下手に手を出してしまい事態が悪化してしまった…」というケースがあり得るのです。
また、場所によっては危険を伴う高所作業になるため、万が一転倒や転落をしてしまえば、命に関わる大怪我をしないとも限りません。

無理にDIYをしないで良いように、ここでは少しでも安くお得に雨樋の修理・交換を行う方法について解説していきます。

どこを修理・交換するのかを明確に決めた上で業者に依頼する

大手ハウスメーカーに依頼した際に多いのが、「せっかくなので雨樋だけじゃなく屋根も一緒にリフォームしてしまいましょう」という営業です。
例えば築20年以上経っており、その間何もメンテナンスをしていないのであれば、同時に屋根のリフォームを検討するのも良いでしょう。
しかし、築10年以下での自然災害や突発的な事故による雨樋の破損や不具合の場合には、まだまだ屋根のリフォームは不要です

「専門家が言うんだから、屋根のリフォームもした方が良いのかな?」と悩まれる方も多いですが、屋根のリフォームを行えば当然ながら必要になる費用は跳ね上がります。
これは、CMや広告などで見かける大手メーカーになればなるほどそういった営業をされやすい傾向があります。
そういった大手に依頼するのではなく、地域密着で活動している中小業者の方が柔軟に、必要な工事にのみ対応してくれやすいので覚えておきましょう。

火災保険を活用する

台風や大雨、大雪といった自然災害によって雨樋に不具合が発生した場合は、加入している火災保険が活用できる場合があります
火災保険を活用できれば、自己負担を大きく減らすことができるでしょう。

外壁塗装・屋根修理に火災保険は適用される?条件や注意点を徹底解説

ただし、ここで覚えておくべきなのは、「保険金がおりると確定するまで、絶対に業者と本契約をしない・工事に着工させない」という点です。
悪質な業者は、「この症状なら確実に保険がおりますよ!」と、皆さんを安心させる口ぶりで契約を迫ってきます。
しかし、実際に保険がおりるかおりないかを決めるのは保険会社であり、その業者では決してありません
そういった業者ほど、「保険がおりなくても契約は交わしているので、工事に着工しますね」と強引に工事を進めようとします。
保険金がおりると確定するまで、絶対に「契約しない・足場を組まさない・着工させない」ようにしてください

また、保険会社に申請を行うと、保険会社の調査員が現地に伺い、実際に自然災害による被害なのかを調査します。
その際、事前にDIYなどで被害箇所に手を加えてしまっていると、自然災害による被害なのかの確認が困難になってしまいます
火災保険の活用をご検討されている場合は、現地調査が終わるまでは何もしないよう注意してください

自治体の助成金・補助金を活用する

自治体によっては、雨樋修理など屋根工事に関して助成金・補助金を用意している場合があります。
工事の内容にもよりますが、最大で20万円程度の助成金・補助金を受け取ることができます。

お住まいの自治体に助成金・補助金の制度があるかどうかは、各自治体のホームページで確認することができます。
ただし、自治体によっては制度自体が無い場合もあり、先着順であったり申請には条件が定められている場合がほとんどですので、あくまで「もし活用できるなら…」程度に考えておきましょう。

助成金・補助金の条件や申請方法については、こちらの記事で詳しくまとめています。

外壁塗装・屋根修理で助成金が受けられる?条件や申請方法について解説

必ず複数業者から相見積もりをとる

同じ工事内容であっても、業者が違えばその費用の算出方法は様々です。
そのため、最初に問い合わせた一社にすぐ決めるのではなく、最低でも3社から相見積もりをとり、見積書の内容・金額を比較検討するようにしましょう
見積書が一つだけでは相場は見えてきませんが、3〜5枚の見積書を見比べれば相場が見えてきますし、明らかに高すぎる・安すぎるといった悪質な業者を見抜くことができるでしょう。
工事規模の大小に関わらず、リフォーム工事では「複数業者から相見積もりをとる」、これが鉄則です。

雨樋の修理・交換の費用は?安くお得な交換方法と相場を解説 まとめ

ここまで解説してきたように、普段雨樋は何気なく建物に設置されている部材ですが、実は建物にとって重要な役割を担っています。
雨樋の破損や不具合は、雨漏りや建物基礎の腐食など甚大な二次被害に繋がる大きな要因となるので、不具合に気づいたら早めに対処するようにしてください。

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