リファイン1000Si-IRってどんな塗料?
リファイン1000Si-IRは、塗料メーカー「アステックペイント」が製造・販売しているラジカル塗料です。
アステックペイントは、2019年・2020年と2年連続で遮熱塗料のシェアナンバーワンを獲得している塗料メーカーです。
アステックペイントの最大の特徴は、技術の高い塗装業者に塗料を直接販売する「直販体制」を採用している点です。
この制度によって、塗料販売店を介さず直接塗装業者に販売ができるため、仲卸業者の中間マージンを削減できるようになっています。
なお、リファイン1000Si-IRは分類としてはシリコン塗料になりますが、ラジカルの発生を抑制する機能を有しているため、ここではラジカル塗料としてご紹介します。
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それでは、リファイン1000Si-IRにはどんな特徴があるのか、順に見ていきましょう。
リファイン1000Si-IRの特徴について
外壁塗膜の劣化には、実は紫外線が大きく関わっています。
と言うのも、外壁塗膜が劣化する大きな要因に、塗料に含まれる顔料である「酸化チタン」があります。
この酸化チタンが紫外線に触れることで、塗膜の劣化を引き起こす劣化因子「ラジカル」を発生させます。
外壁塗装の劣化症状の一つである「チョーキング」は、このラジカルが引き起こす塗膜劣化の代表的な症状です。
リファイン1000Si-IRに限ったことではありませんが、アステックペイントの塗料は元々は日本の約3倍紫外線の強いオーストラリアのアステックオーストラリア社から生まれた塗料です。
このリファイン1000Si-IRも分類こそシリコン塗料ですが、ラジカルによる樹脂の劣化を抑えるシールド層を有する高耐候型白色顔料が使用されています。
そのため、非常に強い耐候性を持ち、特に紫外線に対して強い耐性を持っています。
また、リファイン1000Si-IRには無機成分が配合されており、塗膜の親水性が非常に高くなっています。
親水性が高くなることによって汚れがつきにくくなり、汚れが付いたとしても雨水によって流してくれるセルフクリーニングが期待できます。
同じようにセルフクリーニング機能を持った塗料として光触媒塗料がありますが、光触媒塗料は価格相場が4,500円~となっています。
リファイン1000Si-IRであれば、光触媒塗料の半額程度の価格で同じセルフクリーニングが期待できるのはお客様にとっても嬉しいポイントでしょう。
さらに、リファイン1000Si-IRには遮熱効果も期待できます。
商品名の「IR」は遮熱という意味があり、屋根に塗布した場合では塗布していない屋根と比べて最大17.5度も温度が下がったというデータもあります。
とにかくシリコン塗料とは思えないほど優れた特徴を持つのがリファイン1000Si-IRなのです。
非常に優れた塗料のリファイン1000Si-IRですが、使用に際しては注意すべき点があります。
それは、前述のようにアステックペイントが「直販体制」を採用しているため、通常の塗料販売では一切販売されていないという点です。
アステックペイントから認定されていない一般の塗装業者では取り扱うことができないため、使ってほしい塗料にリファイン1000Si-IRを希望したとしても、塗装業者が扱っていないケースも少なくないのです。
そのため、リファイン1000Si-IRを希望する場合は、まずアステックペイントの認可店を選ぶ必要がありますが、その手間をかけてでも後悔しない非常に優れた塗料です。
リファイン1000Si-IRの耐用年数は15年~18年
リファイン1000Si-IRの耐用年数は15年~18年となっています。
シリコン塗料の耐用年数は8〜15年程度とされているので、シリコン塗料よりずっと長く、ラジカル塗料の中でもかなり長めの期待耐用年数が設定されています。
特にチョーキングの発生を抑制してくれるため、立地的に日当たりが良い建物の塗装に使用するとより効果的に紫外線から建物を守ってくれるでしょう。
リファイン1000Si-IRの価格相場は?
リファイン1000Si-IRの3回塗りの合計単価は、2,000円〜2,500円程度です。
ラジカル塗料の価格相場は2,000円~3,000円/m²となっており、他のラジカル塗料と比べても安い価格設定となっています。
価格からは考えられないほど高性能な塗料なので、コストパフォーマンスの良い非常に優れた塗料と言えるでしょう。
リファイン1000Si-IRの基本情報
メーカー アステックペイント 塗料名 リファイン1000Si-IR 一般名称 水性形二液外壁用低汚染遮熱シリコン系上塗材 単価 2,000円〜2,500円 樹脂 シリコン樹脂 水性/溶剤 水性系 期待耐用年数 15年~18年 適用下地 コンクリート、モルタル、ALC、窯業系サイディング、波形スレート、カラー鋼板、アルミニウム、ガルバリウム鋼版・ステンレス JIS分類 ■JIS A 6909 建築用仕上塗材『可とう性』合格 ■JIS K 5658 建築用耐候性上塗り塗料『容器の中での状態』『表面乾燥性』『塗膜の外観』『ポットライフ』『隠ぺい率』『鏡面光沢度』『耐衝撃性』『付着性(クロスカット法)』『重ね塗り適合性』『耐アルカリ性』『耐酸性』『耐湿潤冷熱繰返し性』全て合格 ■JIS Z 2911 かび抵抗性試験方法 『防かび性』合格 ■『防藻性』『防汚保持性』全て合格 ※社内試験による つや 3分艶、艶有
インターネット上の塗装業者によるリファイン1000Si-IRの評判
良い評判
- シリコン塗料なのに無機成分配合だからとにかく耐久性が良いです
- 一度塗装するとかなり長く綺麗なままなので、お客様には毎回リファイン1000Si-IRを勧めています
- コストパフォーマンスではシリコン・ラジカルの中で間違いなくNo.1だと思います
- 他の塗料メーカーを含めても、取り扱ってる塗料の中で一番人気の塗料
- 水性塗料なので工事中もお客様に不快な思いをさせないのが良い
悪い評判
- 良い塗料だとは思うが、実績が多くないのでまだ信用できない
- 塗料はどうかわかりませんが、アステックペイント社の評判がそんなに良くないので…
リファイン1000Si-IRの特徴や評判 まとめ
実際に外壁塗料として採用したお客様の中で評判が良いラジカル塗料「リファイン1000Si-IR」について解説してきました。
シリコン塗料ながら非常に強い耐候性を持ち、遮熱効果・セルフクリーニング効果も期待できる多機能な塗料がリファイン1000Si-IRです。
アステックペイントの認可店でないと取り扱うことができないため、希望される場合は塗装業者選びからになってしまいますが、他のラジカル塗料を圧倒するコストパフォーマンスの良さを誇ります。
特にチョーキングの発生を抑制してくれるため、立地的に日当たりが良い建物の塗装に使用するとより効果的に紫外線から建物を守ってくれるでしょう。
外壁塗装にラジカル塗料の使用を検討されている方には、ぜひ候補に入れていただきたい塗料です。