節水型トイレへリフォームするメリットとは?
節水型トイレは今は多くのメーカーから開発され、製品化されています。
その中でも名前に「節水」とつく製品が多く、私たちの目線ではどうしても節水のみに意識が向いてしまいがちです。
しかし節水型トイレは節水はもちろんのこと、節水以外のメリットもたくさんあります。
ここでは、節水型トイレにリフォームすると皆様にどんなプラスがあるのかイメージしやすいよう、節水型トイレへリフォームするメリットについて解説します。
電気代・水道代の節約になる
節水型トイレは節水だけではなく、人感センサーなどによって電気代の負担軽減も担ってくれるため、実は電気代と水道代両方の節約になります。
トイレは使う回数が多いほどお金がかかるため、在宅勤務で家に長時間いる方や家族が多い方をはじめ、事務所や会社などに節水型トイレを導入する企業も多いです。
1回の金額では大きく差がつくことはなくても、1年2年…と使っていく中で長期的に電気代・水道代を抑えることができます。
水の流れる音が静かになる
部屋の間取りによっては、トイレがリビング、あるいは寝室の横にあるといったことも珍しくはありません。
しかし、生活空間にトイレが近いほど気になるのはその音です。
トイレを流す水音は部屋に響きやすく、睡眠の妨げになることもあります。
節水型トイレでは従来のトイレのような水量で勢いよく流すのではなく、少量の水で渦を巻くように静かに流すタイプの排水方法です。
従来のトイレと比べると水の音が気になりにくいのも、節水型トイレを導入する大きなメリットの一つです。
清掃が簡単で次の人がすぐに使える
節水型トイレは少ない水量で汚れを落とすために、トイレの表面が従来のトイレよりもツルツルに加工されています。
そのため、排泄物が便器に付きにくいため掃除も楽です。
また、強い力で便器を擦らずに汚れが落とせるため、便器を傷つけることなく長持ちさせることもできます。
節水型トイレは少量の水で流すことが可能なため、次の人が待っていてもすぐに使える仕組みです。
同居している家族が多い場合や、複数人が使う事務所などでは水が溜まるのを長時間待たなくていいという点でも、使う人のストレス軽減にもなります。
節水型トイレのリフォームの費用相場はどのくらい?
節水型トイレにリフォームすることで、様々なメリットがあることをお伝えしました。
特に、水道代や電気代の節約は多くの方が魅力的に感じるポイントだと思います。
しかし、リフォームするためには当然費用がかかるので、出費については把握しておきたいですよね。
ここでは、節水型トイレへのリフォームを検討している方に向けて、リフォームの一般的な費用相場について解説します。
標準的な節水型トイレは15万~30万円程度
標準的な仕様の節水型トイレに変更する場合、費用相場は15万~30万円程度です。
節水型トイレは従来型トイレと大きな金額差はありませんが、人感センサー付きなどの高性能節電タイプであれば、単体でも30万に近い金額の製品が多いです。
中には安価な節水型トイレもあり、10万円程度の費用で購入・設置ができるものもあります。
安価なタイプは節水効果が低いこともあるため、金額だけではなく1回の水の使用量が今のトイレとどのくらい違うのかを確認しておくことが大切です。
床材や収納の追加で費用は変わる
実際のところ、トイレだけの交換を行うよりもトイレ全体のリフォームを行う方の方が多いです。
床材やクロスの変更を行えば、上記の費用にプラスでお金がかかります。
そのため、リフォームを行う前にはトイレ以外の部分でリフォームをすべき場所があるか、事前に確認し希望があれば業者に伝えるようにしましょう。
それぞれの費用については、以下の記事で詳しくまとめております。
トイレ以外の部分のリフォームも気になるという方は、併せてご覧ください。
節水型トイレへのリフォームで気をつけることは?
節水型トイレへのリフォームはメリットの多い工事ではあるものの、気をつけなければ「こんなはずではなかった」と失敗してしまうケースもあります。
高いお金をかけてリフォームするのに失敗してしまっては、節約の意味もありません。
節水型トイレへのリフォームを行う際には、まず最初に工事費用が出費となるため、リフォームを行った当初はむしろ費用面ではマイナスになります。
また節水・節電効果も1ヵ月や1年で大きな金額に反映されるというわけではなく、数年使っていく中で節水・節電効果が発揮され反映されていくため、今すぐ維持費が浮くということではありません。
わかりやすく言うと、「長い目で見てリフォームした方がお得」ということです。
このことを理解しないままリフォームしてしまうと、最初の出費に驚くだけになり、節制効果を実感できなくなってしまいます。
リフォーム前に、「節制効果は長期間使って初めて実感できるもの」と理解を深めておくようにしましょう。