お風呂の蛇口から水漏れが起こる原因とは?
お風呂の蛇口から水漏れが起こる原因はいくつかあります。
蛇口を閉めてから時間が経っているのにポタポタと水漏れしている、お風呂を使用していないのに蛇口付近の床が濡れている、といった場合、既に水漏れが発生している恐れがあります。
お風呂の水漏れを防ぐには、まずはその原因を正しく知っておくことが大切です。
ここでは、お風呂の蛇口から水漏れが起こる原因について、順に見ていきましょう。
蛇口内部の部品の劣化
お風呂だけに限らずどの水回り設備の蛇口でも起こり得る水漏れ原因は、蛇口内部の部品の劣化です。
特にパッキンというゴム状の部品が劣化しているケースが多く、摩耗や経年劣化によってゴム部分に亀裂が入ったり、ゆるむことで水漏れが起こります。
パッキンの設置されている位置は蛇口の種類によって異なりますが、主に蛇口ハンドル部分、接続部分、コマ部分に使われています。
一般的にパッキンの劣化は、蛇口を分解してパッキングを取り出し、手で触れて手が黒くなったら劣化サインだと言われています。
蛇口内部の部品の劣化が考えられる水漏れの場合は、パッキンを確認して原因を特定することが可能です。
カートリッジの故障
現在多くのお風呂で、混合水栓と呼ばれるタイプの蛇口が使われています。
混合水栓は、お湯と水が一つの蛇口から出すことができるタイプの水栓です。
近年はサーモスタット混合栓という種類の混合水栓がお風呂場に設置されているケースが多く、自動温度調節機能の他にシャワーとスパウトの切り替えを行えるものが主流です。
しかし、こうした便利な混合水栓でよく起きる故障がカートリッジの故障です。
混合水栓の中には温度調整を行うためのカートリッジと呼ばれる部品が設置されていますが、カートリッジ部品が故障することで温度調整が上手くいかないだけではなく水漏れを起こします。
給水管の破損
給水管は各蛇口に水を給水するための大切な役割を担っていますが、水が滞りなく届くように管内に圧力がかかっています。
そのため、給水管が破損してしまうと圧力によって水がどんどん流れ出てしまうのです。
給水管は20年以上使っていると交換が必要になる種類もあるため、今問題ないという方でも新築から20年以上経過している場合は配管メンテナンスを行っておくと安心です。
お風呂の蛇口から水漏れが起こった場合の対処法とは?
ここまで、お風呂の蛇口から水漏れが起こる原因をお伝えしました。
では実際に、お風呂の蛇口から水漏れが起こった場合には、どのように対処すればいいのでしょうか。
今現在困っている方はもちろん、蛇口の調子が悪いという方は万が一の場合に備えて、水漏れが起こった場合の対処法を覚えておくと安心です。
それでは、お風呂の蛇口からの水漏れにどう対処すべきかを一緒に見ていきましょう。
使用を中断し止水栓を閉める
水漏れが起こった場合、自分で対処する方と専門業者に依頼する方の2パターンいらっしゃると思います。
いずれの場合でも、修理を行うまでは水が流れっぱなしになってしまうので、できる限り水は止めておく方が安心ですよね。
そのためにまず、お風呂の蛇口の使用を中断し止水栓を閉めましょう。
混合水栓の場合は、蛇口ハンドルサイドに止水栓が設置されていることが多いです。
キャップを外し、内部にあるマイナス溝にマイナスドライバーを差し込んで回すことで、止水栓を閉めることができます。
もし止水栓が見つからない、あるいは止水栓を閉めても水が止まらない場合は、家の元栓を閉めるという方法もあります。
こうすることで家全体の水の供給が止まるため、現状以上に水漏れが悪化するリスクを下げることが可能です。
部品交換を行う
自分で水漏れトラブルに対処する場合は、部品の分解や組み立てを正しく行う必要があるため、慣れている方以外にはオススメしません。
しかし、パッキンの劣化やカートリッジの故障であれば、部品を交換することで水漏れが解決するケースがほとんどです。
そのため、ホームセンターなどで部品を購入し、新しい部品に交換することで解決することができます。
ただし賃貸にお住まいの方は、管理側に断りなく手を加えてしまうと後々トラブルになってしまうこともあるので、水漏れが発覚した段階で一度管理側に確認しましょう。
専門の業者に修理依頼する
水漏れトラブルが発生した場合は、基本的には専門業者に依頼し修理してもらうのがオススメです。
特に給水管のトラブルは個人では対応できないトラブルですので、最初から専門業者に依頼することで安心して修理を任せることが可能です。
また水漏れの修理以外に、その他の部分で修理が必要な部分はないかなどの点検も一緒にしてもらうことができ、水漏れトラブルを未然に防ぐこともできます。
部品の交換と同様に、賃貸の場合は業者を呼ぶ前に管理側に一度確認をしておく必要があるため注意が必要です。