クロス(壁紙)と塗り替え(室内塗装)、内装リフォームはどっちが安い?

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クロス(壁紙)と塗り替え(室内塗装)、内装リフォームはどっちが安い?

クロス張替えと塗り替え(室内塗装)、内装リフォームではどっちがお得?

お部屋・室内のリフォームといえば、まずクロス張替えを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし実際には、クロス張替えではなく塗り替え(室内塗装)を選ばれるお客様も多いです。
ここで問題になるのが、「どちらの方が良いのか?」「どちらの方がお得なのか?」です。
ネット上にも様々な情報が溢れていますが、当然ながらクロス屋さんは「クロス張替えが良い」と言い、塗装屋さんは「塗り替えが良い」と言っています。
しかしそれでは皆様にとってはどちらが良いのか判断できませんよね?
こちらのページでは、お部屋・室内のリフォームにおけるクロス張替えと塗り替えのメリットだけでなくデメリットもしっかりお伝えし、どちらが良いのか?どちらがお得なのか?を解説します。

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クロス張替えと塗り替え、どちらが安いのか?

クロス張替えと塗り替え、どちらが安いのか?

まず、皆様が一番気になるポイントの「クロス張替えと塗り替え、どちらが安いのか?」について解説します。

インターネットで検索すると、塗装に関するサイトでは「塗り替えの方が安い!」と言っていますし、壁紙・クロスに関するサイトでは「クロス張替えの方が安い!」と言っています。
ここにはやはり各業者の、「自社製品・商品を勧めたい」という想いが入っているように感じます。
また、中にはどちらの業務も請け負っている業者もいますが、基本的には全く違う業種なので、互いの工賃や材料費などを詳しく知らないという面もあります。

クロス張替えと塗り替えのどちらが安くなるかについては、どれだけの面積どんな場所どんな材料を使って工事するかによって大きく変わるので、一概に「〇〇の方が絶対安い!」と断言はできません。
ただ、お客様が実際にクロス張替え業者、塗装業者からとった見積もりを見比べてみると、多くの場合で塗り替えの方が安いです。
しかし上述のように、同じ面積を量産タイプのビニールクロスで張り替えるのと、近年人気の漆喰で塗り直すのでは塗り替えの方が高額になります。

クロス張替えと塗り替え、この両者に値段の差が出るのは施工手順に大きな理由があります
まず、クロス張替えの手順は以下の通りです。

  1. 家具の移動
  2. 既存壁紙・クロスの剥がし
  3. 養生
  4. 下地処理・下地調整
  5. 糊(のり)付け
  6. 壁紙・クロスの張り付け
  7. 既存壁紙・クロスの処分

一方で塗り替えは、以下のような手順で工事が進みます。

  1. 家具の移動
  2. 養生
  3. 塗装作業

見比べてみると、塗り替えの方が施工手順が少ないのがおわかりいただけると思います。

クロス張替えでは、既存の壁紙を剥がずのが非常に手間のかかる作業になりますが、塗り替えであれば既存壁紙の上から塗装するので、その分工程が少なく時間も早くなります。
また、クロスを張る際には、まずは採寸してから図面を作成し、大掛かりな機械で図面の通りにクロスを裁断する工程が必要になります。
しかし塗り替えでは、ローラーや刷毛で塗り進めていくだけになるので、こちらも工程が少なくなりスムーズに着工することができます。

クロス張替えと塗り替え、この両者の値段の違いは、上述のような施工手順の差、つまり職人の工賃による部分が大きいです。
材料費については、皆様がどんな材料を選ぶかで変わってくるのでどちらが安いとは一概には言えませんが、クロス張替えには廃材の処分費用も含まれる点も忘れてはなりません。

例えば洋室6畳の天井と壁を、「とりあえず綺麗になれば良い」というご要望から、どちらも一般的なクロス、塗料で施工したとします。
その場合、クロス張替えなら工期は1日、工事費用は50,000円前後が相場です。
しかし塗り替えなら、工期は半日、工事費用は25,000円前後となり、クロス張替えより大幅に費用を抑えることができます

結論としては、「同面積・同品質の工事なら、塗り替えの方が安くなる」となります。

リノベーションなどでは塗り替えの方が高くなることも?

上述で、基本的には塗り替えの方が安くなるとお伝えしましたが、これはあくまでも「既存壁紙の上から塗装する」場合です。
リノベーション工事などで、既存壁紙の上からではなく下地からやり替える場合などは塗り替えの方が高額になるケースもあります

両者の値段の違いは、上述の解説のように施工手順の違いにあります。
しかしリノベーションのように、壁紙をすべて剥がして下地からやり替えるような工事では、塗り替えにもクロス張替えと同様に下地処理の工程が加わるため職人の工数が増えます
その分工事費用も増え、クロス張替えと同価格帯、もしくは超えるケースも発生するのです。

この記事をご覧になっている方は、クロス張替えと塗り替えの比較について色々とご自身で調べられているかと思います。
しかし、インターネットに溢れている情報は、この「既存壁紙の上から塗装する」のか、「下地からやり替えて塗装する」のかが混在しているように感じます。
そこまでの情報を伝えず、自分たちに優位な点だけを拾い上げて、クロス屋さんは「クロス張替えの方が安い」、塗装屋さんは「塗り替えの方が安い」と言ってしまっている訳です。

実際には、どれだけの面積のどんな場所をどんな材料で工事するのかによって、クロス張替えも塗り替えも大きく値段は変わってきます
また、上述のように既存壁紙に塗装するのか、下地からやり替えるのかで工事の内容自体が大きく異なります。

既存壁紙の上から塗装するのであれば、塗り替えの方が安くなるケースが多いのは事実です。
しかしそれ自体も、そもそも職人の工賃が業者によって異なるので、すべてのケースで塗り替えの方が安くなると断言できません。

費用が気になる方は、やはりクロス張替え業者と塗装業者の両方から相見積もりするのが一番です。
どちらも工事の内容・手順そのものが全く違うので、どちらにも後述するメリット・デメリットが存在します。
そのメリット・デメリットをしっかりと把握した上で、両方の見積もりを見比べてご自身が納得できる業者を選ぶことが、失敗しない内装リフォームにとって何より重要です。

クロス張替えのメリット・デメリットについて

クロス張替えのメリット・デメリットについて

クロス張替えと塗り替えには、どちらもメリット・デメリットが存在します。
メリットだけでなくデメリットもしっかり確認して、どちらの工法を選ぶのかを検討するようにしましょう。

クロス張替えのメリット

日本の住宅では、戸建て・マンション問わず多くの住宅で壁にはクロス・壁紙が採用されています。
クロスの種類にもよりますが加工が容易で、無地だけでなく柄ものやレンガ調のものもあったりとデザインも非常に豊富です。
また最近では簡単にメンテナンスができるタイプとして、水拭きができるタイプも販売されています。
張ることもメンテナンスも容易、そして何より選ぶ楽しみが多いのがクロス・壁紙の大きなメリットと言えるでしょう。

クロス張替えのデメリット

例えば、「無地のクロスから柄が入ったものに変えたい」といった全体的な模様替えであれば、クロス張替えを選んだ方が良いでしょう。
しかし、「汚れが目立つからとりあえず綺麗になれば良い」といったように、汚れ隠しのために単色で塗り潰すのであれば塗り替えの方が安価で収まります

また、壁紙の中で広く普及しているビニールクロスは、かつてはホルムアルデヒドなどシックハウス症候群の原因となるアレルギー物質が含まれていると言われてきました。
そのため現在では、クロスの製造メーカー各社共に低ホルムアルデヒドで地球にも人にも優しいクロスを開発するようになっています。

これは塗料にも同じことが言えますが、クロスや塗料などの建材にはJIS・JASが認定した安全等級が決められており、F☆☆・F☆☆☆・F☆☆☆☆といくつかランクがある中で、F☆☆☆☆(エフフォースター)が最も安全性が高いとされています。
しかし注意しないといけないのは、最高等級のF☆☆☆☆であっても「低ホルムアルデヒド」という意味であり、ホルムアルデヒドが全く含まれていない訳ではありません
さらにややこしいのは、仮に全くホルムアルデヒドを使っていない建材であっても、F☆☆☆☆以上の等級が無いためにF☆☆☆☆の表示をつけないといけないのです。

室内の壁は日頃からご家族が触れる機会も多く、何より住空間と隣り合わせです。
アレルギーやシックハウス症候群が気になる方は、ホルムアルデヒドを含まない自然素材のクロスや、多孔質でホルムアルデヒドを吸着してくれる漆喰壁などを選ぶようにしましょう。

塗り替え・室内塗装のメリット・デメリットについて

続いて、塗り替え・室内塗装のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

塗り替え・室内塗装のメリット

柄ものやレンガ調といった複雑な模様に塗装では対応できませんが、単色で塗装するだけであれば同面積・同品質であれば塗り替えの方がクロス張替えより工事費用が安くなります
工事費用が安い理由として、塗り替えの方がクロス張替えより施工手順が少ないことが挙げられますが、施工手順が少ないということは同時に工期も短くなるということです。
塗り替えもクロス張替えも皆様の住空間に近いところでの作業となるので、工期が短いのは皆様にとっても大きなメリットでしょう。

また、工事費用は若干高くなりますが、漆喰壁や珪藻土壁といった職人による手塗りの壁は素材の良さを感じることができ、高級感のある室内空間が演出できます。
手塗りといった特別な壁でなくても、塗り替えでは塗料を好きに調合して自由に色が作ることができるので、既製品の中からしか選ぶことができない壁紙では実現できない好きな色を選ぶことができます

さらに塗り替えの大きなメリットとして、クロスであれば壁の一部分が汚れても部分的に張り替えるといったことができません
クロスの色合いが経年などで変わってしまい、同製品を使ったとしても色を合わせることができないからです。
しかし塗り替えであれば、周りの色に合わせて上から塗装するだけで元通りになるので、クロス張替えと比較して手間と費用を省くことができます。

塗り替え・室内塗装のデメリット

塗り替えの大きなデメリットとして、基本的に単色にしかできません
そのため、花柄やレンガ調といった壁を希望される方は、塗り替えではなくクロス張替えを選ぶ必要があります。

また、どれだけ水性の人体に優しい塗料を使ったとしても、塗料には少なからず独特の匂いがあるので、工事直後は不快感を覚えるかもしれません。
時間が経つにつれて改善はされますが、施工後は換気に気を配ったり壁に触らないよう注意したりと、気になる点が多いのもデメリットです。

そしてこれは塗り替えの最も大きなデメリットになりますが、壁紙の上から直接塗装をしてしまうと、次回壁紙を剥がすのが非常に困難になります
クロスの張替えは既存の壁紙を剥がしてから行うもので、既存壁紙の上から直接張ったりはしません。
そのため、一度でも壁紙に塗装をすると、次回からメンテナンスは毎回塗り替えを選ばないといけなくなるのです。
「前回は塗り替えたけど、今回は柄の入ったクロスにしたいな」と思っても対応できないので注意が必要です。

さらに、これは塗り替えや塗装業者が悪いという訳ではありませんが、工事後にクロスが膨らむことがあります
これは、塗装によってクロスが塗料の水分を含んで重たくなることに原因があります。
元々は気づかなかった小さな膨れが、クロスが水分を含むことで重たくなって下がるので、膨れが目立ってしまう訳です。
また、築年数が経っている建物であれば、下地にクロスを張り付けている糊の粘着が弱まり、クロスがしっかり下地に付着していないこともあります
その場合も、粘着がクロスの重みに負けてしまい、浮いたり垂れたりすることがあるので、工事後の経過観察には少し注意が必要です。

クロス張替えと塗り替え、どちらが仕上がりが良いの?

クロス張替えと塗り替え、どちらが仕上がりが良いの?

工事費用と同様に気になるのが、「クロス張替えと塗り替え、どちらが仕上がりが良いの?」です。
結論からお伝えすると、「ほとんど変わらない」、あるいは「見分けがつかない」です。
※ここで言う仕上がりとは、特殊なクロスや漆喰・珪藻土といった特別な塗装ではなく、一般的な白いビニールクロスを張り替えるか白色で塗り替えるか、についてです。

インターネットの情報などでは、「塗り替えるとベタッとした仕上がりになる」「クロスの凹凸が無くなり、いかにも塗装したとわかる仕上がりになる」といった書き込みも見受けられます。
しかし、そのような厚塗りの仕上がりになるのは、塗装業者の技術が足りていない場合です
しっかり技術のある塗装業者であれば、クロスの凹凸を残したまま塗装することができます。
実際、室内塗装を行ったお客様の多くが、「見た目では張替えなのか塗り替えなのか判別できない」という感想を口にされています。

ただし、凹凸の無い表面がツルツルしたクロスなどでは、手塗りだと塗りムラができる場合があります。
また、室内の壁に吸音材を使用している場合も、塗り替えでは吸音のための孔が詰まってしまい、吸音性能が低下してしまうので注意が必要です。

どんな壁にも対応できる訳ではないものの、対応可能な壁であればクロス張替えと仕上がりにほとんど違いが無い
それが室内リフォームにおける塗り替えです。

あなたはどっち?クロス張替え・塗り替えはこんな人におすすめ

室内リフォームは、その目的や予算、工事規模によって皆様のご要望が大きく違うものです。
次のような目的をお持ちの方は、クロス張替えがおすすめです。

  • 単色の壁ではなく、花柄やレンガ調といったおしゃれな壁にしたい
  • 壁紙のカタログなどを見ながら楽しく柄・模様を選びたい
  • 次回のメンテナンスでも壁紙は張替えたいので、剥がしにくくなるのは困る
  • 壁に消臭や調湿といった機能を持たせたい
  • 壁全体をまとめて模様替えしたい

一方、次のような目的をお持ちの方は、塗り替えがおすすめです。

  • できるだけ予算を抑えて壁を綺麗にしたい
  • 室内作業なので工事は早く終わってほしい
  • 話題の漆喰壁や珪藻土壁にしたい
  • 他に無いオリジナリティ溢れる壁にしたい
  • 壁の一部分だけを綺麗にしたい

クロス張替えぬも塗り替えにもメリット・デメリットがあり、どちらが良いのかは一概には言えません。
どんな材料を使ってどんな施工をするのが最適なのかは、皆様のご要望によって大きく違ってくるからです。

そのため、室内リフォームをご検討中の方は、すぐに「クロス張替えにしようか」「塗り替えにしようか」を決めるのではなく、クロス屋さんと塗装屋さんの両方から相見積もりをとるのがおすすめです。
その上で、両者のメリット・デメリットをしっかりと把握し、ご自身にピッタリの施工業者を選ぶようにしましょう。

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