外壁・屋根リフォームの見積書で必ずチェックしたいポイントは?

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外壁・屋根リフォームの見積書で必ずチェックしたいポイントは?

外壁・屋根リフォームの見積書で必ずチェックしたいポイントは?

現在、この記事をお読みいただいている方の中には、すでに気になったリフォーム業者へ見積りを依頼されている方も多くいらっしゃるかと思います。
しかし、外壁塗装や屋根修理を含む建築業界は固有の専門用語も多い業界なので、「見積書を見ても具体的な内容がよくわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
皆様の普段の生活において、あまり馴染みの無いのがリフォーム工事の見積書です。
このページでは、外壁・屋根リフォームにおいて業者から見積書をもらった際にぜひチェックしていただきたいポイントを解説します。

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リフォーム工事の見積書を確認するその前に

リフォーム工事の見積書を確認するその前に

リフォーム工事の見積書で確認すべきポイントを解説する前に、知っておいていただきたいポイントが2つあります。
知っておいていただきたいというより、この2点が見積書を確認する際の大前提という項目ですので、1つずつご説明します。

必ず複数のリフォーム業者から相見積もりをとる

初めてリフォーム工事を行う方で特に多いのが、「どこに頼んで良いのかよくわからず、最初に問い合わせた業者に任せてしまう」というケースです。
また、「いくつもの業者に見積もりをもらうのは面倒くさい」という方も、一番最初に問い合わせた業者にすぐに任せてしまいがちです。
ネットで見つけた業者がたまたま優良業者なら良いのですが、リフォーム業界には悪徳業者が多く潜んでいます

複数の業者から見積もりをとることを「相見積もり」と言いますが、外壁塗装や屋根修理など住まいのリフォーム工事では「相見積もり」をとることは必須と言っても良いでしょう。
なぜなら、「相見積もり」をとることで業者間の比較検討が可能となるからです。

複数業者から渡された見積書を見比べてみると、「A社とB社で値段に大きな開きがある」「A社の見積書にはこの項目があるのに、B社の方には無い」など、色々と気づきがあります。
そうやって気になった点は、メモしておいて余すことなく業者に質問してみましょう。
業者から納得できる回答が得られれば良いのですが、納得のいく回答が得られない、業者がしっかりした説明ができないといった場合には、ぼったくり請求・手抜き工事の可能性を疑ってもいいでしょう。

複数業者から相見積もりをとり、その中で質問を繰り返し、内容・金額ともにご自身で納得のいく業者に工事を依頼する
これが悪徳業者を見抜き、失敗しないリフォーム工事を行うための鉄則です。

相見積もりについては、こちらの記事でも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

ただし、相見積もりをとる際は、「同じ内容で見積もりを作ってもらう」という点も忘れないようにしてください。

複数業者に違う希望・要望を伝えれば、渡される見積書の内容や金額が異なるのは当然です。
そうなってしまえば、正しく見積書を比較検討することができなくなってしまいます。
このケースは、「Aの業者に見積もりを依頼した後に要望の伝え忘れに気づき、次に見積もりを依頼したBの業者にのみ追加の要望を伝えた」という場合に起こり得ます。
後から要望の伝え忘れなどに気づいた場合は、すでに見積もりをもらっている業者にも再度連絡をし、改めて見積もりを作ってもらうなどして対応しましょう。

「一式」と記載された見積書を提出してくる業者は論外

本来、「どの場所にどの材料を使うのか」「この作業の単価はこの金額なので、お客様の住まいの平米ならこの金額になる」といった項目を、複数行にわたって詳細に記載されたものが見積書です。
にも関わらず、たった一行「工事一式」とまとめ、金額も総額しか記載がない見積書を提出してくる業者が少なからず存在します。
知人などから紹介してもらった地元密着型の老舗業者が、「紹介だから」となぁなぁで「一式」と記載された手抜きの見積書を提出してくるケースが多いですが、これには注意が必要です。

業者が皆様にお渡しする見積書は、「この作業にはこの材料を使い、単価〇〇円でこの作業をします」といった内容を、皆様に明示するためのものです。
それを明示もせず大雑把に「一式」とまとめてしまうと、どんな材料を使うのか、どんな作業を行うのか、単価いくらで作業するのかが全くわかりません
高い工事金額をお支払いになる皆様に対し、それではあまりにも不誠実です。
さらに、内容を明確にしておかないと手抜き工事の温床にもなり得ますし、後から「ここは作業しないの?」と不審に感じる箇所があったとしても「そこは作業項目に入ってませんので」と言われてしまえば終わりのため、トラブルの元にもなります。

リフォーム工事の見積書を「一式」で提出する業者は不誠実であり、後でトラブルが発生するリスクが高くなってしまうということを覚えておいてください。

リフォーム工事の見積書でチェックしていただきたいポイント

リフォーム工事の見積書でチェックしていただきたいポイント

それではいよいよ本題の、「リフォーム工事の見積書で確認していただきたいポイント」について順に解説してきます。

支払い条件はどうなっているか?

工事代金の支払いは、業者によっても若干異なりますが、契約時と工事完了時の2回であったり、契約時・着工時・工事完了時の3回であったりと複数回に分けて支払われることが多いです。
注意すべきは、契約時に全額支払いを要求してくる業者は、支払いの後にそのまま逃げてしまう恐れがあるという点です。
もちろん、契約時の全額前払いを要求してくる業者全てが悪徳業者だとは言えませんが、「複数回払いじゃダメなのか」を確認するようにしましょう。

金額は高すぎないか?安すぎないか?

外壁塗装や屋根修理などのリフォーム工事には、定価というものが存在しません。
それは、建物の現在の状態、築年数、面積、使用する材料など様々な要因が重なって工事金額が決定するためです。
しかし、例えば「〇〇㎡の戸建てで、〇〇塗料を使った外壁塗装なら〇〇万円〜〇〇万円」とある程度の相場は存在します。

事前にネットなどで相場を調べておき、提出してくる見積もり金額が明らかに相場より高すぎる業者はぼったくり業者の可能性があるので避けましょう。
また、安すぎる工事金額を提示する業者も、一見すると魅力的ではありますが、手抜き工事の恐れがあるので避けた方が賢明です。

どんなリフォーム工事であっても、職人の工賃以外に材料費や足場の設置費用など、工事を行う上で必須な決して省けない費用が存在します。
それを無視したようなあまりにも安い工事金額の場合、「塗料を規定以上に薄めて材料費を浮かせる」「屋根は地上から確認しずらい場所なので、本来必須の建材を使用せず材料費を浮かせる」「必要な工程を省いて人件費を浮かせる」といった手抜き工事をしないと施工不可能です。

リフォーム工事は大切な住まいを永く快適に保つために必要な工事で、ある程度の出費は必要だと考えておいてください。
その中で、あまりにも高すぎる、あまりにも安すぎる見積もりを提出してくる業者は疑うようにしましょう。
「今日契約してくれたら特別に大幅値引きさせていただきます」というのも悪徳業者の常套手段なので十分に気をつけてください。

作業箇所がしっかりと明記されているか?

外壁塗装や屋根修理の工事後によく起こるトラブルが、「作業してくれると思っていた箇所が作業されていなかった」「そんな箇所まで作業するとは思っていなかった」というものです。
外壁塗装であれば「雨樋」「破風・鼻隠し」「帯」「雨戸」などの「付帯部」と呼ばれる箇所で作業のやり残しトラブルが発生しています。
一方の屋根修理では、「部分的な修理で雨漏りが止まるって聞いてたのに、屋根全体を修理されて費用が高額になった」というケースが多いです。

こういった工事後のトラブルを起こさないためにも、ご自身でも工事前に住まいと見積書と照らし合わせ、どこを作業してどこを作業しないのかを確認しておくことが大切です。
また、相見積もりで複数業者の見積書を比較し、「A社にはこの項目があるのにB社には無い」「Cの業者だけ作業項目が多くない?」といった不自然な点がないかをチェックするのも効果的です。

工事以外にかかる費用はどうなっているか?

リフォーム工事には、工事に使用する材料の材料費や職人の人件費以外にも、「足場代」「ネット養生費用」「マスキング費用」などの細かい費用が多数発生します。
また、住宅街などの道路が狭い場所での工事では、住まいの目の前に車を停めておくことができないため、資材を降ろした後は車を近くの駐車場に停めるケースが多いです。
この場合、業者によって異なりますが、作業中の駐車場代も見積もりに含まれる場合があります。
短期間の工事ならまだしも、完工まで半月以上かかる工事になってくると、「工事日数 × 駐車場代」が追加費用として必要になるため、決して少なくない出費となるでしょう。

工事終了後の支払いの際にトラブルにならないためにも、このような細かな経費もしっかりと確認しておきましょう。

外壁塗装の見積書でチェックしていただきたいポイント

外壁塗装の見積書でチェックしていただきたいポイント

外壁塗装や屋根修理、また大掛かりなリフォームや水廻りリフォームなどどんな工事であっても、前項で解説したポイントをしっかりチェックしていただければ、ぼったくり請求や手抜き工事の被害に遭うリスクを下げることができます。
ただ、前項で解説したのはどんな工事であっても共通のチェックポイントですが、各工事特有のチェックしていただきたいポイントが存在します。
ここでは、外壁塗装においてさらにチェックしていただきたポイントを解説します。

塗装の工程は「3回塗り」になっているか?

外壁塗装の工程において、基本的には下塗り→中塗り→上塗りと3回の工程で作業が進みます。
下塗りで下地用塗料を塗り、中塗りで本格的に塗料を塗り進め、上塗りで中塗りの色ムラを無くし綺麗に仕上げるのです。
また、塗料自体が3回塗りをすることで本来の性能が発揮できるように設計されています

しかし、中塗りの工程を省き、上塗りのみを行って「完工しました」と言い放ち、塗料代と人件費を浮かせようとする悪徳業者も存在します。
まずは見積書の工程がちゃんと3回塗りになっているかを確認しましょう。
作業中に、「これは何回目の塗装ですか?」と施工している職人に尋ねてみるのも効果的ですね。

加えて、中塗りと上塗りを違う色で塗装するようすすめてくる業者がいますが、基本的には中塗りと上塗りは同色で塗装するのがおすすめです。
中塗りと上塗りは同色の方が良いのか、色を変えた方が良いのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

塗料のランクは統一されているか?

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合、塗料のグレード、または塗料の耐用年数が揃っているかを確認しましょう。
塗料はグレードによって耐久年数が大きく変わってきます。
「外壁はシリコン、屋根はウレタン」のように異なるグレードの塗料を使ってしまうと、数年後に外壁は綺麗なのに屋根だけボロボロといったチグハグな状態になる恐れがあります。

実は塗装工事において、外壁と屋根を同時に塗装するのには大きなメリットがあります。
というのも、塗装工事に必須の足場の設置費用は平均で15万〜20万円と決して安くありませんが、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと足場の組み立てが1度で済むのです。
そのため、例えば外壁と屋根を別々に塗装する場合、

外壁塗装:50万円(塗装工事にかかる費用)+20万円(足場費用)=70万円
屋根塗装:20万円(塗装工事にかかる費用)+20万円(足場費用)=40万円
合計:70万円+40万円=110万円

となるのに対し、外壁と屋根を同時に塗装すると、

50万円+20万円(塗装工事にかかる費用)+20万円(足場費用)=90万円

と、約20万円も節約することができるのです。

このように、外壁塗装と屋根塗装を同時に行えば、長い目で考えた時に塗装にかかるメンテナンス費用を抑えることができるというメリットがあります。
お住まいの美観をいつまでも綺麗に保つためにも、メンテナンス費用を抑えるためにも、外壁と屋根は耐用年数を揃えて同時に塗装を行うのが得策です。
そのためにも、外壁と屋根に使用される塗料のグレードや耐用年数が揃っているかを確認するようにしましょう。

また、見積書を見て使用する塗料の名称がわかっていればご自身でも調べることができるので、本当にご自身の希望する機能を持った塗料が使われているかを確かめることもできますね。

作業項目に「ケレン」が入っているか?

ケレンとは塗装工事の下地処理における作業の1つで、外壁表面を専用のヤスリや機械で削ってサビや汚れ、既存塗膜を除去する作業です。
このケレン作業を行わず、既存塗膜の上から新しい塗料を塗っても、塗料が外壁にしっかり密着せず本来の性能を100%発揮することができません
また、サビや汚れが外壁表面に残っているということは、塗膜と外壁の間に不純物が入り込むことになり、微細ながら隙間ができてしまいます。
最初は微細な隙間であっても、溜まった空気が昼夜の寒暖差で膨張し、塗膜を下から押し出してしまい、結果的に塗膜の浮きや剥がれを引き起こす場合もあります

このように、仕上がりや耐久性に大きく影響するケレン作業ですが、作業は職人の手作業によって行われます。
そのため、手抜き工事をするような業者であれば、人件費削減や工期短縮のためにケレンの工程を省く恐れがあります。
完工直後だとケレン作業を行ったか行っていないかを見極めるのは非常に困難ですが、数年後には確実に耐久面で大きな違いが現れます。

もし、見積書の作業項目にケレンが見当たらない場合、直接業者に「ケレン作業はどうなっているのか」を確認するようにしてください。
また、工事中に「ケレンはこれからですか?」「ケレンは終わりました?」と職人に尋ねるのも効果的です。

外壁・屋根リフォームの見積書で必ずチェックしたいポイント まとめ

外壁・屋根リフォームの見積書で必ずチェックしたいポイントを解説しました。
普段見慣れないリフォーム工事の見積書、業者から渡されても工事費用だけを確認し、内容にしっかり目を通していない方も実は多くいらっしゃいます。
しかし、見積書は非常に数多くの事柄を読み解くための重要な書類になりますし、記載されている内容通りの仕上がりになっていなければ契約不履行として業者を問い詰めることもできます。
逆に、しっかりと目を通しておかないと、やり残しを発見し「ここはやってくれないの?」と業者に尋ねても、「そこは工事しないですね、見積書に書いてるでしょ?」と言われてしまうといったケースも起こり得ます。

しっかり見積書に目を通して内容を理解することで、ぼったくり請求や手抜き工事に遭うリスクを大きく下げることが出来ます。
ぜひ、この記事を相見積もりをとった際の参考にしてみてください。

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