外壁塗装の全工程の期間と流れ、費用まで専門家が徹底解説

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外壁塗装の全工程の期間と流れ、費用まで専門家が徹底解説

外壁塗装の全工程の期間と流れ、費用まで専門家が徹底解説

これから外壁塗装のメンテナンスをしようと考えている方にとって気になるのは、金額だけではなくその工程や工期の長さではないでしょうか。
本記事では、外壁塗装を実施するにあたり、実際の工程や工期について解説をしていきます。
また、外壁塗装工事を始める前に知っておいていただきたい注意点についても本記事の最後で触れていますので、工事を依頼する前には確認するようにしてみてください。

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なぜ外壁塗装が必要?住まいの寿命を延ばす大切なメンテナンス

なぜ外壁塗装が必要?住まいの寿命を延ばす大切なメンテナンス

家を新築してから、あるいは前回のメンテナンスから10年ほど経つと、ふと外壁の汚れや色あせが気になり始めます。
「そろそろ塗り替えの時期かな」と考えつつも、どこから手をつけていいのか、一体いくらかかるのか、不安や疑問が次々と湧いてくるのではないでしょうか。
外壁塗装は、決して安い買い物ではありません。
だからこそ、外壁塗装の意味と必要性を正しく理解し計画的に進めることが、後悔しないための第一歩となります。

放置は危険!劣化サインを見逃さないためのセルフチェックリスト

外壁は日々紫外線や雨風にさらされ、私たちの暮らしを守ってくれています。
しかし、そのダメージは少しずつ蓄積し、やがて「劣化」という形で表面に現れます。
まずはご自宅の外壁をゆっくりと一周し、以下のようなサインがないか確認してみてください。

一つ目は、壁を手で触ったときに白い粉が付く「チョーキング現象」です。
これは塗料の表面が劣化し、防水効果が失われ始めている初期のサインです。
また、太陽の光が当たりにくい北側の壁などに、カビやコケが緑色や黒っぽく付着しているのも、塗膜の防水性が低下しているサインとなります。

さらに劣化が進行すると、外壁材そのものに細い「ひび割れ(クラック)」が見られるようになります。
最初は髪の毛ほどの細さでも、放置すれば雨水が浸入する原因となり、建物の構造自体を傷めることにもなりかねません。
サイディングボードの住宅であれば、ボードの継ぎ目を埋めているゴム状の「コーキング(シーリング)」が硬くなったり、ひび割れたり、痩せて隙間ができていないかも重要なチェックポイントです。
これらのサインは外壁が発しているSOSであり、専門家によるメンテナンスを検討すべき時期が来ていることを示しています。

美観だけじゃない、塗装が家を守る3つの重要な役割

外壁塗装の目的は、単に古くなった家の見た目をきれいにすることだけではありません。
むしろ、その本当の目的は「住まいの保護」にあります。

一つ目の最も重要な役割は、「防水性の回復」です。
塗膜が劣化して防水性が失われると、雨水が壁の内部に浸入し、湿気によって柱や土台を腐食させたり、断熱材の効果を低下させたりする原因となります。
塗装によって新たな防水層を作ることで、こうした水の浸入を防ぎ、建物の寿命を延ばすことができるのです。

二つ目の役割は、「外壁材そのものの保護」です。
外壁材は、塗膜によって紫外線や風雨から守られています。
この保護膜がなくなると、外壁材は直接ダメージを受け、ひび割れや反り、欠けといった症状を引き起こしやすくなります。
そうなると塗装だけでは済まず、外壁材自体の交換や大規模な補修が必要となり、費用も高額になってしまいます
定期的な塗装は、こうした事態を防ぐための予防策なのです。

三つ目は、遮熱や断熱といった「付加価値による快適性の向上」です。
近年の塗料は進化しており、太陽光を反射して室内の温度上昇を抑える「遮熱塗料」や、熱の伝わりを遅らせる「断熱塗料」など、様々な機能を持つ製品が登場しています。
これらを活用することで、夏の冷房効率を高めたり、冬の暖房費を節約したりと、日々の暮らしをより快適で省エネなものに変えることも可能です。

外壁塗装の全工程を徹底解剖!工事期間14日間の流れ

外壁塗装の全工程を徹底解剖!工事期間14日間の流れ

外壁塗装の工事は、一般的な戸建て住宅の場合では天候が順調に進めば約2週間で完了します。
ここでは、契約後から工事完了までの全工程を、日を追いながら詳しく解説していきます。
それぞれの工程が「なぜ必要なのか」を理解することで、現場での作業内容にも納得感が深まるはずです。

工事開始前:契約とご近所への配慮

正式に業者と契約を交わした後、工事が始まる前に非常に大切な準備があります。
それは、ご近所への挨拶回りです。

工事中は、足場を組む際の金属音や高圧洗浄機の音、そして塗料の臭いなど、どうしても周囲にご迷惑をおかてしまう可能性があります。
事前に業者が工事の期間や内容を説明し、ご近所へ一言断りを入れておくだけで、住民の方々の受け止め方は大きく変わります。
不在のお宅には手紙を投函するなど、丁寧な対応をしてくれる業者を選ぶことが、円滑に工事を進めるための鍵となります。

1日目~2日目:足場設置・飛散防止ネット

いよいよ工事初日。
まずは、職人が安全かつ効率的に作業を行うための「足場」を組み立てます。
所での作業品質を確保するためには、安定した足場が不可欠です。
そして足場の外側を覆うように、「飛散防止ネット(メッシュシート)」を張ります。
これは、高圧洗浄時の水しぶきや、塗料が近隣の住宅や車に飛び散るのを防ぐための重要な養生です。
この最初の工程が、工事全体の安全と品質を決定する土台となります。

3日目:塗料の密着性を決める最重要工程(高圧洗浄)

足場の設置が終わると、次は業務用の高圧洗浄機を使って外壁の汚れを徹底的に洗い流します。
長年蓄積したカビ、コケ、ホコリ、そして劣化した古い塗膜などをきれいに除去することが目的です。
この洗浄作業が不十分だと、どんなに良い塗料を塗っても下地との密着性が悪くなります
結果として、数年で塗膜が剥がれてくるなどの施工不良に直結するため、地味ながら非常に重要な工程です。

4日目:プロの手による丁寧な養生・下地処理

洗浄した外壁を乾燥させている間に、塗装しない部分を保護するための「養生」を行います。
窓やサッシ、玄関ドア、エアコンの室外機、植木などを、専用のビニールやテープで丁寧に覆っていきます。
この養生の丁寧さが、仕上がりの美しさを大きく左右します
線がまっすぐ出ているか、塗料がはみ出していないかなど、プロの仕事は細部にこそ表れます。

5日目~7日目:丁寧な補修が今後の耐久性を決める(下地補修・コーキング処理)

塗装に入る前の最終準備として、外壁の傷んだ部分を補修する「下地処理」を行います。
小さなひび割れを埋め、欠けた部分を補修し、壁面を平滑な状態に整えます。
特にサイディング外壁の場合、ボードの継ぎ目にある「コーキング(シーリング)」の打ち替えはとても重要です。
古いコーキングを撤去し、新しいものを充填することで、建物の防水性と耐震性を回復させます。
この下地処理をどれだけ丁寧に行うかが、塗装の耐久性を決めると言っても過言ではありません。

8日目~12日目:品質を左右する「3回塗り」の原則

いよいよ塗装工程に入ります。
外壁塗装は、基本的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが原則です。
それぞれの塗料には異なる役割があり、この工程を正しく守ることが、塗料の性能を最大限に引き出すことに繋がります。

最初に塗るのが「下塗り」です。
シーラーやプライマーと呼ばれる透明または白色の塗料で、傷んだ下地と、この後塗る仕上げ塗料との密着性を高める接着剤のような役割を果たします。
また、下地が塗料を吸い込みすぎるのを防ぎ、仕上がりの色ムラをなくすためにも不可欠です。

下塗りが十分に乾燥したら、次はいよいよ仕上げ用の塗料を使って「中塗り」を行います。
これは、塗膜に適切な厚み(膜厚)を持たせるための重要な工程です。
塗料メーカーが定めている基準膜厚を確保することで、その塗料が持つ本来の耐久性や機能性を発揮できるようになります。

中塗りの後、同じ仕上げ塗料をもう一度塗り重ねるのが「上塗り」です。
中塗りでできた色ムラをなくし、均一で美しい見た目に仕上げると同時に、塗膜の厚みをさらに確保して、紫外線や雨風から建物を長期的に守る強固な保護膜を完成させます。
この3回塗りと、各工程間での十分な乾燥時間の確保が、高品質な塗装の絶対条件です。

13日目:プロと施主の目で最終確認(完了検査)

全ての塗装作業が終わったら、業者がまず塗り残しやムラ、はみ出しがないかをプロの目で厳しくチェックします。
その後、施主も一緒に立ち会い、気になる点がないかを確認する「完了検査」を行います。
ここで何か問題が見つかれば、手直しを依頼します。
遠慮せずに、納得がいくまでしっかりと確認することが大切です。

14日目:長い工事期間が終了(足場解体・引き渡し)

検査で問題がなければ、最初に組んだ足場と飛散防止ネットを解体・撤去します。
覆われていた我が家が、美しく生まれ変わった姿で現れる感動の瞬間です。
最後に現場の清掃を行い、すべての工事が完了。
正式に引き渡しとなります。

知っておきたい外壁塗装の費用相場と変動要因

知っておきたい外壁塗装の費用相場と変動要因

外壁塗装を考える上で、一番気になるのはやはり費用でしょう。
一般的な30坪程度の住宅で、100万円前後がひとつの目安と言われますが、実際には様々な要因で価格は大きく変動します。

シリコン、フッ素、無機塗料の違い

費用を左右する最も大きな要因は、使用する塗料のグレードです。
現在主流の「シリコン塗料」は、コストと耐久性のバランスが良く、最も多く選ばれています。

そのワンランク上にあたる「フッ素塗料」や「無機塗料」は、価格は高くなりますが、その分耐用年数が15年~20年と長いため、長期的に見ればメンテナンスの回数を減らせるというメリットがあります。

家の大きさだけじゃない費用を決める4つのポイント

費用は単に家の大きさ(塗装面積)だけで決まるわけではありません。
外壁の劣化状況が激しく、補修に手間がかかる場合は追加費用が発生します。

また、屋根も同時に塗装するのか、雨樋や軒天といった「付帯部」をどこまで塗装するのかによっても総額は変わります。
さらに、複雑な形状の家は作業の手間が増え、足場の設置も大掛かりになるため、費用が高くなる傾向があります。

見積書の見方と注意点!「一式」に騙されないために

複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」は必須ですが、その内容を正しく比較できなければ意味がありません。
信頼できる見積書には、「足場代」「高圧洗浄」「下地処理」「塗装(下塗り・中塗り・上塗り)」といった工程ごとの単価と数量が明記されています。

また、使用する塗料のメーカー名や製品名まで具体的に記載されているはずです。
「塗装工事一式」といった曖昧な表記が多い見積書は、必要な工程を省かれるリスクもあるため注意が必要です。

まとめ:計画的な外壁塗装で、美しく長持ちする理想の住まいへ

外壁塗装は、10年に一度の大きなイベントです。
その工程や費用、注意点を正しく理解し、信頼できるパートナー(業者)を見つけることが、成功への唯一の道です。
単なる塗り替え作業と捉えるのではなく、大切な住まいの資産価値を守り、未来の暮らしをより快適にするための「投資」と考えることで、きっと満足のいく結果が得られるはずです。

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